映画におけるオープニングの役割と重要性

私は映画を鑑賞するときに大好きな時間があります。それが最初に流れるオープニング、タイトルや制作スタッフの名前が映像や音楽とともに流れるあの時間です。

映画館に入って突然その映画が始まるのも悪くないですが、オープニングがあることで世界観に没頭するための事前準備ができます。水泳における準備体操のようなイメージです。どんな映画なのか、作品の力量を測る指標にもなりえると思っています。

オープニングの役割

良いオープニングはその映画の雰囲気をそのまま伝えてくれます。

特に印象的なのがヒッチコックの「めまい」と「ツインピークス」シリーズです。この二つに共通しているのは、音楽と映像が世界観の雰囲気に完全にマッチしていて、観客に準備するための十分な時間を与えてくれているところです。

「めまい」のオープニングは不安感がありながら、これから何かが起こるんだという壮大さも感じ取れます。反対にツインピークスは、少し不気味でありながら、自然の映像を背景にどこか懐かしい音楽が流れます。初めて聴くはずなのに、昔テレビで流れていたような既視感がある。その不思議な感覚がそのままツインピークスという作品の雰囲気を表しています。

また、映画館の音響で見るとオープニングの重要性がより一層わかります。大きなスクリーンと音響の中でオープニングが流れると、日常から切り離されてその映画の世界に入っていく感覚があります。

オープニングがないことが効果的な作品もある

ただ、オープニングは必須ではありません。

オープニングがあることで逆に創作物っぽさが出てしまう作品もあります。例えば「美しき仕事」や「ジャンヌ・ディエルマン」のような作品です。ジャンヌ・ディエルマンには青い背景に制作に携わった数名の名前が入っているだけで、華やかな演出は一切ありません。でもそれがあの映画の世界観に合っている。

ドキュメンタリーのようなスタイルで作られた映画にとって、派手なオープニングはむしろ邪魔になることもあるのです。

まとめ

オープニングはその映画への入口です。次に映画を見るとき、オープニングに少し意識を向けてみてください。その映画が何を伝えようとしているのか、最初の数分で感じ取れるものがあるはずです。

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